このページでは、限定100台/年で販売されているフォーカス「ST170」をご紹介していきます。
限定100台/年としましたのは、カタログモデルであるにもかかわらず、年間の輸入台数を100台としているためです。
「ST」とは、"Sport Technologies" の略で、その後の数字「170」は、170馬力(実際には173ps)を誇示しています。ノーマル車は、同じ2000ccエンジンで131馬力です。
去年のトレンドを、さらに「走り」にシフトした、完全なスポーツモデルです。
Ghia比べてもらうと分かりますが、ドアモールやドアノブはブラック、サイドスカートもありません。(リアナンバー上のベゼルは、カラード。Ghiaはメッキ)。
トレンドに標準装備されていた「HID」も、もちろん標準装備されています。いずれもメーカーは hella 社製です!
さて、それでは「ST170」ならではの限定仕様のご紹介\(^o^)/
・3ドアハッチ!
日本で発売されているフォーカスでは、3ドアハッチは、この「ST170」しかありません。WRカーのレプリカにはサンルーフが余分です(^^;
・オーナメント
外見の大きな違いのもう一つが、この専用オーナメントです。
リアハッチ、右側に付きます。
・専用17インチアルミホイール
純正オプションとして17インチホイールは発売されていますが、ST170には別のデザインのホイールが標準装備となっています。タイヤはコンチネンタルのスポーツコンタクト"215/45R17"でした。
OZレーシングのスーパーツーリズモを思わせる、ターマックにはもってこいのデザインです。OZレーシングのスーパーツーリズモシリーズは、GTが18インチのみ、WRCは17インチながらも色が白のみなので、この純正ホイールを履き替えの対象に考えている人も多いのではないでしょうか?
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・専用メーターパネル
ST170は、専用のホワイトメーターパネルになっています。
スピードメーターはフルスケールで 260km/h 表示。ノーマルのフォーカスは220km/hですから、この差は大きいですね(^^)
タコメーターには、燦然と輝く「ST」の文字!レッドゾーンは、表示されていない 7,250rpm から、となっています。左のスペースに、油温計と油圧計の2つの追加メーターが装備されています(下記参照)。
・専用追加メーター
ST170は、メーターパネル左のスペースに、油温計と油圧計の2つの追加メーターが装備されています。
・専用レカロシート
ST170にして、ようやく専用スポーツシートが登場いたしました。
しかも、スパルコではなくて「レカロ」でした。これはちょっと嬉しい誤算といったところでしょうか。
位置あわせとかはしなかった(自分のじゃないですからね〜)のですが、ホールド感の良さそうな、しかも疲れにくそうなシートだな、という印象ですね。
個人的には、もっとしっかりホールドしてくれるようなものだと思っていましたので、もし購入したとしてもバケットシートに交換しちゃうかもです(爆)フォードさん、ゴメンナサイ(^^;;;
・シフトノブ、ESP
機能美、とはこれのことですね〜(^^)。別になんのとこはないシフトノブですが、でもいいんだな〜。ゲトラグ製のクロスレシオ・マニュアル・トランスアクスルやツインレイシャフトを、これで操るんですよ〜 ジュル!あ、よだれ出ちゃった(^^;;;
少なくとも日本では、MTのフォーカスはこれだけですからね!
ESPはトレンドにも搭載されていた、限界を超えた時の横滑りを電子制御で防止する機能です。シフトレバー部右下、という位置なので、誤作動の危険性も少ないですね。
・リアRSスポイラー
純正オプションと同じ、リアスポイラーです。もう少しだけ、気持ち大きくても良いんじゃないかな、とか思いますが、純正ですからこんなもんでしょうね。
いっそのこと、フォーカスRSのリアスポイラーを...って無理だろうなぁ
・専用マフラー
ST170にして、ようやく専用スポーツマフラーが登場いたしました。
高出力のエンジンに見合う排気を行うには、やはりここも必要ですからね!・スポーツサスペンション(パーツとして取り寄せは可能:非現実的)
・専用スカッフプレート
何気に、「ST」のロゴの入った専用のスカッフプレートがインストールされていました。当然ながら、5ドア車には互換性がありません(^^;
「Ghia」も、専用のクレストがデザインされたスカッフプレートがインストールされていましたね。
などとなっています。
実は、ボディ色には「インペリアルブルーメタリック」と「パンサーブラックメタリック」が設定されています。ディーラーによっては「ST170」の扱いが無いので、ぜひ米国フォード直営ディーラーでご確認ください!
・エンジンルーム
さて、みなさまお待ちかね(?)、エンジンルームでございます。Jackie はあんまり詳しくないので、簡単なご紹介のみですが...エンジンは、 Zetec (ゼテック)ではなく、DURA-TEC ST (デュラテック)です。
ST170 トレンド ST170 トレンド
バッテリーやエアクリーナーなどの位置は変わりませんが、その手前、エアインテーク(空気取り入れ口)が明らかに大きくなっているのがわかると思います。
そして、エンジンが低く、かつ手前に位置しているのがわかると思います。写真がまったく同じ角度ではないのですが、プラグコード(ST170はカバー付き)とバッテリーの位置関係を良く見ていただくとお分かりいただけると思います。
残念ながら、デュアルステート・インテーク(DSI)マニホールドの詳細は分かりませんでしたが、その分エンジンが手前に配されているものと思われます。エアクリーナーからのインテークパイプが、ゴキッと下に潜ってますよね!(下の写真も参照ください!)
ちなみに、2005年以降にヨーロッパで施行される新らしい排出ガス規制「ステージIV」をクリアしているとのこと。実は「エコ・エンジン」なんです!
グレーの燃料ホースがダイレクト!Zetecは、とぐろ巻いてますよね。
撮影協力:フォードTOKYO 西新井店