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〜2003年WRCの結果〜
2003 WRC RESULTS

結果、とは書きましたが、このぺージがフォーカスをメインとするページということで、フォーカス以外のマシンは上位3位までしか掲載しておりません。ちょっと資料性は低いかも知れませんが(^^;;;
少しずつ充実させていく予定ですのでお楽しみに。情報提供もお待ちしています(他力本願モード)。

フォードは、昨年までのサインツ、マクレーの元世界チャンピオンを放出、経験は決して多いとはいえないマーティンと、スーパー1600(ジュニアWRC)のデュバル、資金持込のヒルボネンという、「若手」のみの構成となりました。
2人の元チャンピオンを放出したのは「資金」面によるもの。それを若手ドライバーで補った今年の布陣ですが、マーティンが2勝。デュバルも表彰台を経験し、正直言うと、予想外の活躍です(もちろん良い方に!)。
●第1戦「Monte Carlo」1/22-1/26
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
マクレー/リンガーシトロエン・クサラWRCD8M8
サインツ/マルティシトロエン・クサラWRCD6M−
マーティン/パークフォード・フォーカス RS WRC 02D5M6
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デュバル/フォルティンフォード・フォーカス RS WRC 02D2M4
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12ヒルボネン/レンティネンフォード・フォーカス RS WRC 02D−M−
今年から、ポイントが上位から「10、8、6、5、4、3、2、1」と配分されるようになったため、上位8位までがポイント圏内となりました。
なんと、シトロエンが表彰台を独占。せっかく崩れたプジョーの牙城ですが、PSAの牙城は崩せませんでした。
緒戦にしては、マルコはガンバってくれたと思います。あと数秒というところでサインツに逆転されてしまったのは悔しいところです。元チームメイトだけに、勝ってアピールしたいところでした。
SSトップタイム(14):マーティン[12]、デュバル[---]

●第2戦「Swedish」2/5-2/9
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー206WRCD10M10
マキネン/リンドストロームスバル・インプレッサWRC2003D8M8
バーンズ/レイドプジョー206WRCD6M6
マーティン/パークフォード・フォーカス RS WRC 02D5M5
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11ヒルボネン/レンティネンフォード・フォーカス RS WRC 01−−−−
昨年同様、プジョーはスウェディッシュも強かった(^^;
マーティンはC.マクレーを抑えて4位フィニッシュ。シトロエンに一矢報いました(^^)
SSトップタイム(17):マーティン[16]、デュバル[---]

●第3戦「Turkey」2/26-3/2
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
サインツ/マルティシトロエン・クサラWRCD10M10
バーンズ/レイドプジョー206WRCD8M8
デュバル/プレボフォード・フォーカス RS WRC 02D6M6
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マーティン/パークフォード・フォーカス RS WRC 02D3M4
今期の初表彰台は、若きデュバルでした。ちょっと驚きです。
マーティンはSS3で3速以降のギアを失い、タイヤチョイスのミスもあって出遅れ。追い上げむなしく6位フィニッシュでした。
イラクへの軍事行動のため、開催が危ぶまれましたが、無事に終わって何よりでした。
SSトップタイム(18):マーティン[5,12]、デュバル[16]

●第4戦「New Zealand」4/9-4/13
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー206WRCD10M10
バーンズ/レイドプジョー206WRCD8M8
ソルベルグ/ミルズスバル インプレッサWRCD6M6
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10デュバル/プレボフォード・フォーカス RS WRC 03−−M1
11ヒルボネン/レンティネンフォード・フォーカス RS WRC 02−−−−
満を持して登場の03モデル、初戦は暫定2位のマーティンがメカニカル・トラブルで離脱。ベストタイムも出していただけに惜しい。一時あったマーカスとの60秒のタイム差を30秒近くまで詰めていただけに残念でした。
前回表彰台のデュバルは、かろうじてマニュファクチャラーズを1ポイント得るにとどまりました。
SSトップタイム(22):マーティン[11,12,13]、デュバル[15]

●第5戦「Argentina」5/7-5/11
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー206WRCD10M10
サインツ/マルティシトロエン・クサラWRCD8M8
バーンズ/レイドプジョー206WRCD6M6
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デュバル/プレボフォード・フォーカス RS WRC 03D2M1
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16ヒルボネン/リンティネンフォード・フォーカス RS WRC 02−−−−
暫定トップの座も、ありがちな初期トラブルで散ったマーティン。戦闘力の高さはこれで証明済み。あとはマシンの熟成か...
そしてトラブル続きなのが「ギヤボックス」。Mスポーツ、しっかりしてくれい(^^;
SSトップタイム(25):マーティン[10,13]、デュバル[---]

●第6戦「Acropolis」6/4-6/11
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
マーティン/パークフォード・フォーカス RS WRC 03D10M10
サインツ/マルティシトロエン・クサラWRCD8M8
ソルベルグ/ミルズスバル・インプレッサWRCD6M6
ついにマーティンが初優勝を飾り、03モデルの初優勝も成し遂げました\(^o^)/
トップを堅守し続けた精神力、なかなかのものです。あと何勝できるかな!?
これでフォーカスはアクロポリス・ラリー4連勝。SS1のデュバル以外はマーティンが首位を堅持、フォード勢は一度も首位の座を明け渡さない完全勝利になりました!悪路に強いフォーカスの真骨頂です!もちろんこれは市販車ベースの剛性の強さがあってこそですよね。
SSトップタイム(22):マーティン[2,11,13,14,15]、デュバル[1]

●第7戦「Cyprus」6/18-6/22
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ソルベルグ/ミルズスバル・インプレッサWRCD10M10
ロバンペラ/ピエティライネンプジョー206WRCD8M8
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD6M6
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ヒルボネン/リンティネンフォード・フォーカス RS WRC 02D1M4
序盤からリタイヤが相次ぎ、マーティンもデュバルも、ダストの多さにエンジンが悲鳴?油圧トラブルでリタイヤになってしまいました。旧型フォーカスが完走という皮肉な結果になってしまいました。
SSトップタイム(18):マーティン[---]、デュバル[---]

●第8戦「Germany」7/23-7/27
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー206WRCD8M8
バーンズ/レイドプジョー206WRCD6M6
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マーティン/パークフォード・フォーカス RS WRC 03D4M4
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デュバル/プレボフォード・フォーカス RS WRC 03D2M3
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13ヒルボネン/リンティネンフォード・フォーカス RS WRC 03D−M−
表彰台は逃したものの、コンスタントにタイムを出し、我慢のラリーだったと思います。
新フォーカス初のターマックイベント。PSAには及ばなかったものの、上位陣にリタイヤが無かった中での5位は、上出来か、マーティン!
SSトップタイム(22):マーティン[3,4,9,10,11,13,15,20,21,22]、デュバル[---]

●第9戦「Finland」8/6-8/10
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
マーティン/パークフォード・フォーカス RS WRC 03D10M10
ソルベルグ/ミルズスバル・インプレッサWRCD6M6
バーンズ/レイドプジョー206WRCD4M4
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テゥオヒノ/エイホフォード・フォーカス RS WRC 02D2M−
まさかまさかのマーティンの優勝\(^o^)/
「北欧系」が断然有利のこのイベント。スカンジナビアン以外の優勝は、53年の歴史で マーティンが3人目。もっとも、マーティンの母国エルトニアは、バルト海を挟んだところにあるんですけどね(^^;
戦闘力はホンモノだ!フォーカス、そしてマーティン!!
SSトップタイム(23):マーティン[1,3,6,8,9,16,18]、デュバル[---]

●第10戦「Australia」9/3-9/7
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ソルベルグ/ミルズスバル・インプレッサWRCD10M10
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD8M8
バーンズ/レイドプジョー206WRCD4M6
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10デュバル/プレボフォード・フォーカス RS WRC 03D−M1
ベストタイムを叩き出したSS20終了後のTC(タイムコントロール)で、マシンの重量オーバーのためにマーティンが失格(EXCLUDED)となってしまいました。
デュバルがかろうじてマニュファクチャラーズポイントを「1」持ち帰っただけでした。
続くターマックシリーズ、フォーカスに勝ち目はあるのか!?
SSトップタイム(24):マーティン[4,19,20]、デュバル[10]

●第11戦「Sanremo」10/1-10/5
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
パニッツィ/パニッツィプジョー206WRCD8M8
マーティン/パークフォード・フォーカス RS WRC 03D6M6
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デュバル/プレボフォード・フォーカス RS WRC 03D4M4
グロンホルムのリタイヤがあったことを差し引いても、新型のフォーカスWRC03の実力は結果が証明してますね。正直、ターマックは相当の苦戦を強いられると思ってましたから。事実、レグ2はすべてのSSでマーティンがベストタイム!!
SSトップタイム(14):マーティン[3,4,,7,8,9,10,12]、デュバル[---]

●第12戦「Tour de Corse」10/15-10/19
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ソルベルグ/ミルズスバル・インプレッサWRCD10M10
サインツ/モヤシトロエン・クサラWRCD8M8
デュバル/プレボフォード・フォーカス RS WRC 03D6M6
デュバルが総合3位表彰台ゲットです\(^o^)/

一時は暫定トップを激走していましたが、追い上げてきたペターにSS12で抜かれ、SS14を0.1秒でかわしてきた若手キラー・カルロスに最終SSで逆転っ(T-T)
マーティンは、雨のSS8でコースオフ。このSSでは優勝候補筆頭のローブも脱落。この時点で3位のデュバルが暫定トップになったんですねぇ。
パニやんは、惜しくも6位でした...
SSトップタイム(16):マーティン[3,5,6,7]、デュバル[---]、ヒルボネン[8]

●第13戦「Catalunya」10/22-10/26
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
パニッツィ/パニッツィプジョー206WRCD10M10
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD8M8
マーティン/パークフォード・フォーカス RS WRC 03D6M6
デュバル/プレボフォード・フォーカス RS WRC 03D5M5
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14ヒルボネン/リンティネンフォード・フォーカス RS WRC 02D−M−
一時は暫定2位を走行していたマルコですが、パニッツィにかわされ3位フィニッシュ。
デュバルはSS2でタイムロス、暫定9位まで順位を落としますが、レグ1を暫定5位で終え、そのまま最終SSまで持ちこたえてくれました(^^)
パニやんは、最終SSでセバスチャンをパスして逆転優勝\(^o^)/
SSトップタイム(22):マーティン[5,10,14,15,20]、デュバル[12]

●第14戦「Great Britain」11/5-11/9
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ソルベルグ/ミルズスバル・インプレッサWRCD10M10
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD8M8
マキネン/リンドストロームスバル・インプレッサWRCD6M6
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デュバル/プレボフォード・フォーカス RS WRC 03D4M4
タイトル争いの一人、バーンズが事前の病気で出場せず、三つ巴の戦い。しかしサインツがSS8で早々にリタイヤし、ソルベルグとローブの一騎打ちとなりました。
SS3でヒルボネンがコースオフ、マーティンもSS4でメカニカルトラブル。
デュバルは上位のリタイヤもあって5位フィニッシュ。2年連続全戦ポイント獲得の偉業を成し遂げました(つまり28戦連続)。
SSトップタイム(18):マーティン[---]、デュバル[---]
D:ドライバーズ
M:マニュファクチャラーズ

●年間ドライバーズポイント
順位ドライバーマシンポイント
ペター・ソルベルグスバル・インプレッサWRC72
セバスチャン・ローブシトロエン・クサラWRC71
カルロス・サインツシトロエン・クサラWRC63
リチャード・バーンズプジョー206WRC58
マルコ・マーティンフォード・フォーカス RS WRC 0349
マーカス・グロンホルムプジョー206WRC46
コリン・マクレーシトロエン・クサラWRC45
フランソワ・デュバルフォード・フォーカス RS WRC 0330
トミ・マキネンスバル・インプレッサWRC30
10ジル・パニッツィプジョー206WRC27
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15ミコ・ヒルボネンフォード・フォーカス RS WRC 02
大混戦を制したのはペター・ソルベルグでした。もちろん、初タイトル。
ペターのチームメイトのトミ・マキネンが引退となり、世代交代を印象付けられたシーズンでした。

●年間マニュファクチャラーズポイント
順位ロゴマニュファクチャーポイント
シトロエン(CITROEN SPORT)160
プジョー(MARLBORO PEUGEOT)145
スバル(555 SUBARU WORLD RALLY TEAM)109
フォード(FORD BP RALLYE SPORT)93
シュコダ(SKODA AUTO)23
ヒュンダイ(HYUNDAI)12
今年から採用された新しいポイント制度。プジョーの牙城は崩れたものの、本格参戦のシトロエンにタイトルを許してしまいました。PSAの独走を止めることはできるのか、フォード。そしてスバル!

なお、フォードは昨年に引き続き、全戦ポイント獲得しています。2年連続の全戦ポイント獲得は、長い歴史の中でも「初めて」という快挙!
耐久性、堅牢性が求められるラリーの世界において、これは十分に誇れる記録になると思います。

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