結果、とは書きましたが、このぺージがフォーカスをメインとするページということで、フォーカス以外のマシンは上位3位までしか掲載しておりません。ちょっと資料性は低いかも知れませんが(^^;;;
少しずつ充実させていく予定ですのでお楽しみに。情報提供もお待ちしています(他力本願モード)。
フォードは、昨年までのサインツ、マクレーの元世界チャンピオンを放出、経験は決して多いとはいえないマーティンと、スーパー1600(ジュニアWRC)のデュバル、資金持込のヒルボネンという、「若手」のみの構成となりました。
2人の元チャンピオンを放出したのは「資金」面によるもの。それを若手ドライバーで補った今年の布陣ですが、マーティンが2勝。デュバルも表彰台を経験し、正直言うと、予想外の活躍です(もちろん良い方に!)。
●第1戦「Monte Carlo」1/22-1/26 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | ローブ/エレナ | シトロエン・クサラWRC | D10M10 |
2 | マクレー/リンガー | シトロエン・クサラWRC | D8M8 |
3 | サインツ/マルティ | シトロエン・クサラWRC | D6M− |
4 | マーティン/パーク | フォード・フォーカス RS WRC 02 | D5M6 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
7 | デュバル/フォルティン | フォード・フォーカス RS WRC 02 | D2M4 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
12 | ヒルボネン/レンティネン | フォード・フォーカス RS WRC 02 | D−M− |
今年から、ポイントが上位から「10、8、6、5、4、3、2、1」と配分されるようになったため、上位8位までがポイント圏内となりました。 なんと、シトロエンが表彰台を独占。せっかく崩れたプジョーの牙城ですが、PSAの牙城は崩せませんでした。 緒戦にしては、マルコはガンバってくれたと思います。あと数秒というところでサインツに逆転されてしまったのは悔しいところです。元チームメイトだけに、勝ってアピールしたいところでした。 SSトップタイム(14):マーティン[12]、デュバル[---] |
●第2戦「Swedish」2/5-2/9 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | グロンホルム/ラウティアイネン | プジョー206WRC | D10M10 |
2 | マキネン/リンドストローム | スバル・インプレッサWRC2003 | D8M8 |
3 | バーンズ/レイド | プジョー206WRC | D6M6 |
4 | マーティン/パーク | フォード・フォーカス RS WRC 02 | D5M5 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
11 | ヒルボネン/レンティネン | フォード・フォーカス RS WRC 01 | −−−− |
昨年同様、プジョーはスウェディッシュも強かった(^^; マーティンはC.マクレーを抑えて4位フィニッシュ。シトロエンに一矢報いました(^^) SSトップタイム(17):マーティン[16]、デュバル[---] |
●第3戦「Turkey」2/26-3/2 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | サインツ/マルティ | シトロエン・クサラWRC | D10M10 |
2 | バーンズ/レイド | プジョー206WRC | D8M8 |
3 | デュバル/プレボ | フォード・フォーカス RS WRC 02 | D6M6 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
6 | マーティン/パーク | フォード・フォーカス RS WRC 02 | D3M4 |
今期の初表彰台は、若きデュバルでした。ちょっと驚きです。 マーティンはSS3で3速以降のギアを失い、タイヤチョイスのミスもあって出遅れ。追い上げむなしく6位フィニッシュでした。 イラクへの軍事行動のため、開催が危ぶまれましたが、無事に終わって何よりでした。 SSトップタイム(18):マーティン[5,12]、デュバル[16] |
●第4戦「New Zealand」4/9-4/13 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | グロンホルム/ラウティアイネン | プジョー206WRC | D10M10 |
2 | バーンズ/レイド | プジョー206WRC | D8M8 |
3 | ソルベルグ/ミルズ | スバル インプレッサWRC | D6M6 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
10 | デュバル/プレボ | フォード・フォーカス RS WRC 03 | −−M1 |
11 | ヒルボネン/レンティネン | フォード・フォーカス RS WRC 02 | −−−− |
満を持して登場の03モデル、初戦は暫定2位のマーティンがメカニカル・トラブルで離脱。ベストタイムも出していただけに惜しい。一時あったマーカスとの60秒のタイム差を30秒近くまで詰めていただけに残念でした。 前回表彰台のデュバルは、かろうじてマニュファクチャラーズを1ポイント得るにとどまりました。 SSトップタイム(22):マーティン[11,12,13]、デュバル[15] |
●第5戦「Argentina」5/7-5/11 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | グロンホルム/ラウティアイネン | プジョー206WRC | D10M10 |
2 | サインツ/マルティ | シトロエン・クサラWRC | D8M8 |
3 | バーンズ/レイド | プジョー206WRC | D6M6 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
8 | デュバル/プレボ | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D2M1 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
16 | ヒルボネン/リンティネン | フォード・フォーカス RS WRC 02 | −−−− |
暫定トップの座も、ありがちな初期トラブルで散ったマーティン。戦闘力の高さはこれで証明済み。あとはマシンの熟成か... そしてトラブル続きなのが「ギヤボックス」。Mスポーツ、しっかりしてくれい(^^; SSトップタイム(25):マーティン[10,13]、デュバル[---] |
●第6戦「Acropolis」6/4-6/11 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | マーティン/パーク | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D10M10 |
2 | サインツ/マルティ | シトロエン・クサラWRC | D8M8 |
3 | ソルベルグ/ミルズ | スバル・インプレッサWRC | D6M6 |
ついにマーティンが初優勝を飾り、03モデルの初優勝も成し遂げました\(^o^)/ トップを堅守し続けた精神力、なかなかのものです。あと何勝できるかな!? これでフォーカスはアクロポリス・ラリー4連勝。SS1のデュバル以外はマーティンが首位を堅持、フォード勢は一度も首位の座を明け渡さない完全勝利になりました!悪路に強いフォーカスの真骨頂です!もちろんこれは市販車ベースの剛性の強さがあってこそですよね。 SSトップタイム(22):マーティン[2,11,13,14,15]、デュバル[1] |
●第7戦「Cyprus」6/18-6/22 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | ソルベルグ/ミルズ | スバル・インプレッサWRC | D10M10 |
2 | ロバンペラ/ピエティライネン | プジョー206WRC | D8M8 |
3 | ローブ/エレナ | シトロエン・クサラWRC | D6M6 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
6 | ヒルボネン/リンティネン | フォード・フォーカス RS WRC 02 | D1M4 |
序盤からリタイヤが相次ぎ、マーティンもデュバルも、ダストの多さにエンジンが悲鳴?油圧トラブルでリタイヤになってしまいました。旧型フォーカスが完走という皮肉な結果になってしまいました。 SSトップタイム(18):マーティン[---]、デュバル[---] |
●第8戦「Germany」7/23-7/27 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | ローブ/エレナ | シトロエン・クサラWRC | D10M10 |
2 | グロンホルム/ラウティアイネン | プジョー206WRC | D8M8 |
3 | バーンズ/レイド | プジョー206WRC | D6M6 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
5 | マーティン/パーク | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D4M4 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
7 | デュバル/プレボ | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D2M3 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
13 | ヒルボネン/リンティネン | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D−M− |
表彰台は逃したものの、コンスタントにタイムを出し、我慢のラリーだったと思います。 新フォーカス初のターマックイベント。PSAには及ばなかったものの、上位陣にリタイヤが無かった中での5位は、上出来か、マーティン! SSトップタイム(22):マーティン[3,4,9,10,11,13,15,20,21,22]、デュバル[---] |
●第9戦「Finland」8/6-8/10 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | マーティン/パーク | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D10M10 |
2 | ソルベルグ/ミルズ | スバル・インプレッサWRC | D6M6 |
3 | バーンズ/レイド | プジョー206WRC | D4M4 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
7 | テゥオヒノ/エイホ | フォード・フォーカス RS WRC 02 | D2M− |
まさかまさかのマーティンの優勝\(^o^)/ 「北欧系」が断然有利のこのイベント。スカンジナビアン以外の優勝は、53年の歴史で マーティンが3人目。もっとも、マーティンの母国エルトニアは、バルト海を挟んだところにあるんですけどね(^^; 戦闘力はホンモノだ!フォーカス、そしてマーティン!! SSトップタイム(23):マーティン[1,3,6,8,9,16,18]、デュバル[---] |
●第10戦「Australia」9/3-9/7 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | ソルベルグ/ミルズ | スバル・インプレッサWRC | D10M10 |
2 | ローブ/エレナ | シトロエン・クサラWRC | D8M8 |
3 | バーンズ/レイド | プジョー206WRC | D4M6 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
10 | デュバル/プレボ | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D−M1 |
ベストタイムを叩き出したSS20終了後のTC(タイムコントロール)で、マシンの重量オーバーのためにマーティンが失格(EXCLUDED)となってしまいました。 デュバルがかろうじてマニュファクチャラーズポイントを「1」持ち帰っただけでした。 続くターマックシリーズ、フォーカスに勝ち目はあるのか!? SSトップタイム(24):マーティン[4,19,20]、デュバル[10] |
●第11戦「Sanremo」10/1-10/5 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | ローブ/エレナ | シトロエン・クサラWRC | D10M10 |
2 | パニッツィ/パニッツィ | プジョー206WRC | D8M8 |
3 | マーティン/パーク | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D6M6 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
5 | デュバル/プレボ | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D4M4 |
グロンホルムのリタイヤがあったことを差し引いても、新型のフォーカスWRC03の実力は結果が証明してますね。正直、ターマックは相当の苦戦を強いられると思ってましたから。事実、レグ2はすべてのSSでマーティンがベストタイム!! SSトップタイム(14):マーティン[3,4,,7,8,9,10,12]、デュバル[---] |
●第12戦「Tour de Corse」10/15-10/19 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | ソルベルグ/ミルズ | スバル・インプレッサWRC | D10M10 |
2 | サインツ/モヤ | シトロエン・クサラWRC | D8M8 |
3 | デュバル/プレボ | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D6M6 |
デュバルが総合3位表彰台ゲットです\(^o^)/ 一時は暫定トップを激走していましたが、追い上げてきたペターにSS12で抜かれ、SS14を0.1秒でかわしてきた若手キラー・カルロスに最終SSで逆転っ(T-T) マーティンは、雨のSS8でコースオフ。このSSでは優勝候補筆頭のローブも脱落。この時点で3位のデュバルが暫定トップになったんですねぇ。 パニやんは、惜しくも6位でした... SSトップタイム(16):マーティン[3,5,6,7]、デュバル[---]、ヒルボネン[8] |
●第13戦「Catalunya」10/22-10/26 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | パニッツィ/パニッツィ | プジョー206WRC | D10M10 |
2 | ローブ/エレナ | シトロエン・クサラWRC | D8M8 |
3 | マーティン/パーク | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D6M6 |
4 | デュバル/プレボ | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D5M5 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
14 | ヒルボネン/リンティネン | フォード・フォーカス RS WRC 02 | D−M− |
一時は暫定2位を走行していたマルコですが、パニッツィにかわされ3位フィニッシュ。 デュバルはSS2でタイムロス、暫定9位まで順位を落としますが、レグ1を暫定5位で終え、そのまま最終SSまで持ちこたえてくれました(^^) パニやんは、最終SSでセバスチャンをパスして逆転優勝\(^o^)/ SSトップタイム(22):マーティン[5,10,14,15,20]、デュバル[12] |
●第14戦「Great Britain」11/5-11/9 | |||
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | マシン | ポイント |
1 | ソルベルグ/ミルズ | スバル・インプレッサWRC | D10M10 |
2 | ローブ/エレナ | シトロエン・クサラWRC | D8M8 |
3 | マキネン/リンドストローム | スバル・インプレッサWRC | D6M6 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
5 | デュバル/プレボ | フォード・フォーカス RS WRC 03 | D4M4 |
タイトル争いの一人、バーンズが事前の病気で出場せず、三つ巴の戦い。しかしサインツがSS8で早々にリタイヤし、ソルベルグとローブの一騎打ちとなりました。 SS3でヒルボネンがコースオフ、マーティンもSS4でメカニカルトラブル。 デュバルは上位のリタイヤもあって5位フィニッシュ。2年連続全戦ポイント獲得の偉業を成し遂げました(つまり28戦連続)。 SSトップタイム(18):マーティン[---]、デュバル[---] |
D:ドライバーズ
M:マニュファクチャラーズ
●年間ドライバーズポイント | |||
順位 | ドライバー | マシン | ポイント |
1 | ペター・ソルベルグ | スバル・インプレッサWRC | 72 |
2 | セバスチャン・ローブ | シトロエン・クサラWRC | 71 |
3 | カルロス・サインツ | シトロエン・クサラWRC | 63 |
4 | リチャード・バーンズ | プジョー206WRC | 58 |
5 | マルコ・マーティン | フォード・フォーカス RS WRC 03 | 49 |
6 | マーカス・グロンホルム | プジョー206WRC | 46 |
7 | コリン・マクレー | シトロエン・クサラWRC | 45 |
8 | フランソワ・デュバル | フォード・フォーカス RS WRC 03 | 30 |
8 | トミ・マキネン | スバル・インプレッサWRC | 30 |
10 | ジル・パニッツィ | プジョー206WRC | 27 |
・・ | ・・・・・ | ・・・・・ | ・・・・ |
15 | ミコ・ヒルボネン | フォード・フォーカス RS WRC 02 | 3 |
大混戦を制したのはペター・ソルベルグでした。もちろん、初タイトル。 ペターのチームメイトのトミ・マキネンが引退となり、世代交代を印象付けられたシーズンでした。 |
●年間マニュファクチャラーズポイント | |||
順位 | ロゴ | マニュファクチャー | ポイント |
1 | ![]() | シトロエン(CITROEN SPORT) | 160 |
1 | ![]() | プジョー(MARLBORO PEUGEOT) | 145 |
3 | ![]() | スバル(555 SUBARU WORLD RALLY TEAM) | 109 |
4 | ![]() | フォード(FORD BP RALLYE SPORT) | 93 |
5 | ![]() | シュコダ(SKODA AUTO) | 23 |
6 | ![]() | ヒュンダイ(HYUNDAI) | 12 |
今年から採用された新しいポイント制度。プジョーの牙城は崩れたものの、本格参戦のシトロエンにタイトルを許してしまいました。PSAの独走を止めることはできるのか、フォード。そしてスバル! なお、フォードは昨年に引き続き、全戦ポイント獲得しています。2年連続の全戦ポイント獲得は、長い歴史の中でも「初めて」という快挙! 耐久性、堅牢性が求められるラリーの世界において、これは十分に誇れる記録になると思います。 |