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〜これがフォーカスWRCだ〜
This is Focus RS WRC!

WRC
このページでは、WRC (World Rally Championship:世界ラリー選手権) でも大活躍中のフォーカスWRC (Focus RS WRC)に焦点を絞ってお話ししていきましょう。このページのタイトルにもなっている「戦うフォーカス」です。
まずは、なんちゃってを作る上で(?)重要な「ステッカーチューン」についてです。毎年、微妙に変化するステッカーですが、各年の代表的と思われるカラーリングの車体を紹介していきます。
WRCって何?という方はこちらをご覧ください
FIA WRC

ラリーな用語集はこちらです!

WRCドライバーについてのご紹介です

1999年タイプ フロント1999年タイプ リア
1999年フロント1999年リア
初参戦の1999年タイプです。フロントバンパースポイラーの開口部の中央にラインがあるのが特徴です。
ここでの特徴は大きなウイングです。このタイプのウイングは1999年でだけ使用されています。
赤を基調にしたマルティニ・カラーです。
これまでのエスコートWRCからフォーカスWRCになった1999年は、デビュー3戦目の第3戦サファリ・ラリーでゼッケン7番のコリン・マクレー&ニッキー・グリスト組がフォーカスとして初優勝を飾っています。第4戦のポルトガル・ラリーでもマクレーが優勝し、2連勝を飾りました。
ゼッケン7:コリン・マクレー&ニッキー・グリスト組[全14戦]
ゼッケン8:トーマス・ラドストルム(ジャン-ジョセフ)&ギャラガー組
ゼッケン8:ペター・ソルベルグ&フィリップ・ミルズ組
(ソルベルグはギャラガーとも組んで走っている)
ゼッケン25:ペター・ソルベルグ&フィリップ・ミルズ組(プライベーターとしても参加)

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FORD MOTERSPORT
2000年タイプ フロント2000年タイプ リア
2000年フロント2000年リア
新しくMOVISTARのロゴが登場します。MARTINIのロゴは有ったり無かったりします(お酒とタバコの広告が禁止されている国もあるため)。また、フロントバンパースポイラーの開口部がシンプルになりました。アイラインも入りましたね。 1999年までの大きなウイングからスポイラータイプに変更されました。
また、ボディのカラーリングも青を基調としたマルティニ・カラーに変更されました。
こっちの配色のほうがカッコいいかも(^^;
2000年は、トヨタからカルロス・サインツが移籍、テレフォニカ・ムービスターがスポンサーに加わることになりました。
サインツとマクレーのコンビは94年スバル・インプレッサ以来2度目となります。
コルシアでマクレーが「マックラッシュ」で負傷、執念で復活するも、奮いませんでした。
ゼッケン5:コリン・マクレー&ニッキー・グリスト組
ゼッケン6:カルロス・サインツ&ルイス・モーヤ組
ゼッケン17:Liatti&Cassina組
ゼッケン16:ペター・ソルベルグ&フィリップ・ミルズ組(プライベーターとして参加)
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FORD RACING 100th
2001年タイプ フロント2001年タイプ リア
2001年フロント2001年リア
これまでヘッドライトから伸びていたラインがセンターラインに変更になりました。
また、タイヤの供給メーカーがミシュランからピレリに変更になりました。Focus RS WRC 01が履いているのはP-ZEROです。
スポンサーには大きな変更はないようで、ValvolineとMovistar、MARTINIのロゴが付けられています。リアはミシュランからピレリに変わったぐらいで、あとはほとんどいっしょです。
隠れた天才、デルクールがプジョーからサードドライバーとして移籍しています。
2001年は、サインツが背中痛に悩まされ、思ったように成績が伸びませんでした。にもかかわらず、上位に食い込む走りは「さすが」としか言いようがありません。
マクレーは第5,6,7戦を3連勝、楽勝かと思いきや、最終戦で無念のリタイヤ、スバルのR.バーンズに総合優勝を譲ることになってしまいました。
ゼッケン3:カルロス・サインツ&ルイス・モーヤ組
ゼッケン4:コリン・マクレー&ニッキー・グリスト組
ゼッケン17:フランソワ・デルクール&ダニエル・グラタループ組
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DVD2002WRC総集編通常版 2001年WRC総集編DVD
全14戦の熱き記録がここに。
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FORD MARTINI RACING
2002年タイプ フロント2002年タイプ リア
2002年フロント2002年リア
ボンネット中央に新たなダクトが設けられ、計3つ。カラーリングは斬新。ん?バルボリンのロゴが消えた! 逆に、後ろはシンプル。こっちにもバルボリンのロゴは無し。
ベテラン、F.デルクールに替わってシートを得たのがエストニア出身の26歳、マルコ・マーティン。コ・ドライバーも同じくエストニア出身のマイケル・パーク。スバルからの移籍でした(あ、マクレーもか(^^;)。サインツとは1999年に同じトヨタに在籍。
ゼッケン4:カルロス・サインツ&ルイス・モーヤ組
ゼッケン4:カルロス・サインツ&マルク・マルティ組(モーヤの代役)
ゼッケン5:コリン・マクレー&ニッキー・グリスト組
ゼッケン5:コリン・マクレー&デレック・リンガー(最終2戦)
ゼッケン6:マルコ・マーティン&マイケル・パーク組
ゼッケン23:フランソワ・デュバル&ジャン-マルク・フォルティン組
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FIA 世界ラリー選手権 総集編2002 DVD 2002年WRC総集編DVD
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2002年マルティニ フロント2002年マルティニ リア
2002年フロント2002年リア
こちらはマルティニのロゴが入ったタイプ。酒類の広告に制限のあるフランスなど以外での、標準的なカラーリングです。
特に、ボディ側面のイメージがぜんぜん違いますね。規制タイプではフォードオーバルが貼られているのに対して、こちらのタイプではマルティニと「ford rallye sport」ロゴが入っています。スポンサーのロゴも、斜めになっていたものが水平に変更されているところも違いますね。
FORD 100TH
2003年初期 フロント2003年初期 リア
2003年フロント2003年リア
写真は第1戦モンテカルロより。スポンサーロゴがなく、ベースも白一色。従来のRSモデルのようなデザインとなっています。
酒タバコ禁止国仕様!?それとも今年はこれか!!??
2003年はどんなデザイン!?
マクレー、サインツの2大柱が抜けてしまった2003年。
良しにつけ悪しにつけ、変化の年になりました...
ゼッケン5:マルコ・マーティン&マイケル・パーク組
ゼッケン6:フランソワ・デュバル&ステファン・プレボ組
ゼッケン6:フランソワ・デュバル&ジャンマルク・フォルティン(2戦まで)
ゼッケン7:ミッコ・ヒルボネン&ヤルモ・リンティネン組
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2003年初期タイプ フロント2003年初期タイプ リア
2003年初期フロント2003年初期リア
第4戦、ニュージーランドから登場した「FOCUS RS WRC03」。プジョー206WRCのようなド派手なウイングと、イカついフロントが目を引きます。
フロントヘビーがどこまで解消されたのか!?初戦、マーティンはメカニカル・トラブルでリタイヤするも、暫定2位を快走。期待が持てる?
2003年後期タイプ「4」マーティン/パーク車
2003年後期フロント2003年後期リア
2003年後期タイプ「5」デュバル/プレボ車
2003年後期フロント2003年後期リア
フロントバンパーの下部のグリルの模様はいわゆる「シャークティース」 ( shark's teeth paint ) です。サメの歯をモチーフにした塗装で、戦闘機のノーズ部分などによく描かれています。
ドラッグレースの車両に描かれていたのは見たことありましたが、ラリーカー(しかもワークスカー)では初めてのことじゃないかと。



2004年タイプ フロント2004年タイプ リア
2004年フロント2004年リア
モンテカルロでは、カラーリングは昨年の最終タイプとほとんど変わりがないものでした。グリルに「puma」のロゴが増えたぐらいか。 ご覧のとおり、大きな変更はない模様です。
なお、写真はデュバル車。
モンテカルロのフォーカスは、外観上の違いは、ドアミラーが大きく後ろに後退し、F−1マシンのようなタイプになったことが挙げられます。
スポンサーに「puma」が追加、なんでJWRCのプーマにpumaロゴっていう「ベタ」なことになんなかったんだろう(^^; ワザと?
ゼッケン7:マルコ・マーティン&マイケル・パーク組
ゼッケン8:フランソワ・デュバル&ステファン・プレボ組
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2004年「04」後期タイプ「7」マーティン/パーク車
2004年後期フロント2004年後期リア
2004年後期タイプ「8」デュバル/プレボ車
2004年後期フロント2004年後期リア

Tram RS

2005年タイプ フロント2005年タイプ リア
2005年フロント2005年リア
前年度をベースに、グリーン部分に変更がありました。なお、写真はガルデマイスター車です。 スポンサーロゴが入っていたハッチ部分にフォードオーバルが来ていますね。なお、写真はクレスタ車です。ウイングに新しくマック・ツールのロゴが追加になりました。
ドライバーのラインナップが一新されたフォードチーム。
いずれもこれまでに実績のないドライバーなだけに、いろいろと心配されたものの、2戦が終了した時点でガルデマイスターが暫定トップ。フォードも暫定ポイントリーダーという好位置につけています。
ラリー途中の上位陣のリタイヤにも助けられているとはいえ、しっかり完走してポイントを持って帰ってくるあたり、カルロス・サインツのような堅実なドライバーになって欲しいものです。
ゼッケン3:トニ・ガルデマイスター&ヤッケ・ホンカネン組
ゼッケン4:ロマン・クレスタ&ヤン・トマネク組
ゼッケン4:ヘニング・ソルベルグ&ステファン・プレボ組
(スウェディッシュラリーではセカンドドライバーに指名された)

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ヘニング・ソルベルグは、ペター・ソルベルグの実兄。今年のスウェディッシュラリーは兄弟対決でもあったんです(^^)



2006年タイプ フロント2006年タイプ リア
2006年フロント2006年リア
マシンだけではなく、ドライバーのラインナップも一新されたフォードチーム。
過去2度のドライバース選手権優勝の経験をもつマーカス・グロンホルムの加入は、チームとして久しぶりのスタードライバー。マニュファクチャラーズ選手権優勝にかける意気込みが分かります。
チームメイトは、かつて3台目のフォーカスをドライブしたこともあるミッコ・ヒルボネン。昨年のプライベーターとしての活躍を買われてのワークスドライバー返り咲きです。
スポンサー等に変更はありませんが、タイヤ供給メーカーのミシュランが、ラリータイヤについて「BF Goodrich」のブランドに統一したため、ビブ君のマークは消えることになってしまいました。しかし、ドライバーのつなぎにはまだビブ君を見ることができます(^^)
ゼッケン3:マーカス・グロンホルム&ティモ・ラウティアイネン組
ゼッケン4:ミッコ・ヒルボネン&ヤルモ・レンティネン組
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ヘニング・ソルベルグは、ペター・ソルベルグの実兄。今年のスウェディッシュラリーは兄弟対決でもあったんです(^^)
Stobart VK Ford今年からレギュレーションの改正によって誕生した「マニュファクチャラー2」。ワークスチームは「マニュファクチャラー1」で、全16戦の参戦が必要ですが、「2」は最低10戦以上の参加でOKなんです。もちろん、マニュファクチャラーズ選手権を戦うことが可能です。
Mスポーツによって2軍チームとして「ストバートVK」が「2」でエントリー。元々イギリス選手権で名を馳せたチームです。最新式のマシンを使う必要のない「2」なので、マシンは左写真の通り04スペックですが、このマシンで昨年表彰台に上っているミッコ・ヒルボネンの例もありますからね。
もとは、と言えばシトロエンが2006年シーズンのワークス活動を撤退することによってFIAが救済措置的に作ったカテゴリーでしたが、蓋を開ければTOTALからの資金援助を受けて「マニュファクチャラー1」でエントリー。しかし、ストバートやボジアンレーシング、シュコダがその恩恵を受けることになりました。


→→ 第35回東京モーターショー出品車両の写真はこちら ←←

→→ フォーカスWRC珍しいカラーリング特集(ワークス以外もあり) ←←
Focus RS WRC Focus RS WRC
また、”RS”バージョン(Rallye Sport Version)もあります。
カラフルなワークスマシンのボディカラーとは違い、ステッカーも履いているタイヤメーカーのPIRELLIぐらいです。代わりに、RSマークがそこかしこに付けられています。

さて、右写真は2001年フォーカスWRCのエンジンルームです。市販車ベースとはいえ、エンジンルーム内はさすがに別物になっています。ただし、レギュレーションによって市販車と同じエンジン配置が義務付けられているため、エンジンは横置きになっています。
ラジエーターにはウォータースプレーの青いコードも確認できますね。そういえば、純正ではラジエーターのLLCリザーバータンクとパワステフルード、ブレーキフルードのリザーバータンクが並んでいるところに、フォーカスWRCではLLCリザーバータンク(だよね、これ)しか確認できません。
小振りなギャレットのターボも見えますね。
エンジンルーム
6ポッド さてお次はポッド装着の最近では珍しいタイプの写真です。かつてのように、夜間の走行も少なく、あまり仰々しいものは見られなくなりました。
しかし、空力がメチャ悪そうなのは気のせいでしょうか(^^;;;
2000年タイプ、ゼッケン6番、サインツ&モーヤ組のマシンです。
こちらは、サファリラリー限定の「ブッシュ・バー」です。文字通り、草むらのようなところを走るとき、ラジエーターを守る働きをするためのものです。
別名を「アニマル・バー」ともいい、サファリらしく「コース上の動物などをはねてしまった場合」に、ボディなどへのダメージを最小限にする働きももっています。
また、サファリラリーにはSS(スペシャルステージ)が存在しないため、常に一般走行車両とすれ違う危険性があります(あまりの悪路のため滅多にいませんが)。そのため、ラリーカーの接近を知らせる「強力なライトの装備が義務付け」られています。かつては、Aピラー下のボディに取り付けていましたが、最近では写真のようにサイドミラーに埋め込むタイプのものが主流になっています。
サファリ・ラリー
2001年ニュージーランド・デルクール車
2001年ニュージーランド・マクレー車
最後は、特殊な追悼仕様です。
2001年9月11日に、アメリカで起きた同時多発テロの犠牲者を追悼するため、デルクール車が「犠牲者追悼バージョン」として疾走しました。
ロゴを一切排除し、アメリカ国旗(半旗)と "Remembering Victims & Families September 11, 2001" の文字が入れられました。(意味は「2001年9月11日の犠牲者とその家族を忘れないで」)
全ワークス中唯一のアメリカを母体とする、フォードならではの配慮だと思います。(F−1でもフェラーリがスポンサー無し、喪章代わりの黒いノーズで走りましたね)
なお、ワークスノミネートのサインツ、マクレー車については、フロントガラス上の "www.fordracing.net" のバナーが、アメリカ国旗(半旗)と "Remembering Victims & Families September 11, 2001" の文字のバナーに変更されました(左写真はマクレー車)。

さて、最後にどこにもありそうな、Focus RS WRC 01 のスペックのご紹介です。
チーム・フォード・レーシングの資料を参考にしていますので、ちょっと変な訳のために十分に伝わらないところもあるかも知れませんが(^^;;;
エンジンフォード製2.0LゼテックEエンジン(ベースのブロックは市販車と同じ)
4気筒16バルブ。フォード製電子エンジン管理システム搭載。ギャレット製ターボチャージャー(FIA指定34ミリのリストリクターが付加)
エアーインタークーラー(外部ウォータースプレー搭載)
触媒コンバーター装備
出力300bhp/6500rpm
トルク550Nm/4000rpm
トランスミッションMスポーツ/XTrac240 6速シーケンシャルギアボックス(電子制御シフトオプション)
駆動系フルタイム4WD
Mスポーツ設計・製造のフロント、センター、リアの電子制御ディフェンシャル。
サスペンションフロント、リアともに、マックファーソン・ストラット(Reiger製調整式ダンパー、全調整式リンク)
フロント、リア共にロールバー装備
セラミック製ホイール・ベアリング
ブレーキグラベル(フロント、リア):ブレンボ製300mm4ポットキャリパー(ベンチレーテッド・ディスク)
ターマック(フロント、リア):ブレンボ製370mm8ポットキャリパー(ベンチレーテッド・ディスク)
ハンドブレーキ、フロント・リア共にバイアス調整式
ステアリング高比率(12:1)ラック&ピニオン、パワーステアリング
ロック・トゥ・ロックは2回転
ホイールグラベル:7in×15in、OZ製マグネシウムホイール(マグネシオ)
ターマック:8in×18in、OZ製マグネシウムホイール(マグネシオ)
雪道:4in×16in、OZ製マグネシウムホイール
タイヤはピレリP-ZERO
燃料タンク80リットルFIA FT3タンク。ボディ中央に配置。
全長4152mm(フォーカス2.0は4155mm)
全幅1770mm(フォーカス2.0は1710mm)
全高1420mm(フォーカス2.0は1480mm)
ホイールベース2615mm(フォーカス2.0も2615mm):2001年全ワークスWRカーで最長
重量1230kg[最軽量時]
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