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〜2005年WRCの結果〜
2005 WRC RESULTS

結果、とは書きましたが、このぺージがフォーカスをメインとするページということで、フォーカス以外のマシンは上位3位までしか掲載しておりません。ちょっと資料性は低いかも知れませんが(^^;;;

少しずつ充実させていく予定ですのでお楽しみに。情報提供もお待ちしています(他力本願モード)。
●第1戦「Monte Carlo」1/23-1-25:ターマック/スノー
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D8M8
パニッツィ/パニッツィ三菱ランサーWRC 05D6M6
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クレスタ/トマネクフォード・フォーカス RS WRC 04D1M2
新体制のフォード・チームが始動。
正直、結果にはあまり期待をせず、活動を継続してくれたことに意義を見出そうと思っていただけに、まさにうれしい悲鳴となりました。

SSトップタイム(15):ガルデマイスター[---]、クレスタ[12]

●第2戦「Swedish」2/6-2/8:スノー
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ソルベルグ/ミルズスバル インプレッサWRCD10M10
マーティン/パークプジョー307WRCD8M8
ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D6M6
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H.ソルベルグ/メンケルドフォード・フォーカス RS WRC 04D4M4
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クレスタ/トマネクフォード・フォーカス RS WRC 04D1M−
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11ヴァルンボルド/コネリーフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
このイベント、セカンドドライバーとして、クレスタに替わり、ヘニング・ソルベルグを起用。ヘニングは、ペター・ソルベルグの実兄。クレスタはカーナンバー18で出走しています。
選手権争いのためにも、マニュファクチャラーズ・ポイント獲得のための作戦ですが、昨年同様、起用は吉と出ました。ヘニングは結果を出して5位完走、貴重なポイントを獲得しました。

SSトップタイム(20):ガルデマイスター[---]、H.ソルベルグ[---]、クレスタ[---]

●第3戦「Mexico」3/11-3/13:グラベル
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ソルベルグ/ミルズスバル インプレッサWRCD10M10
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー307WRCD8M8
マーティン/パークプジョー307WRCD6M6
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ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D3M3
ヴァルンボルド/コネリーフォード・フォーカス RS WRC 04D2M−
このイベント、セカンドドライバーとして、クレスタに替わり、昨年は三菱からエントリーしていたダニエル・ソラを起用。残念ながら両者ともリタイヤに終わってしまいましたが、ダニエルは一時、ガルデマイスターの下5位まで浮上。
今回は上位陣にアクシデントが少なく、ガルデマイスターは上位に食い込むことはできませんでした。経験不足はいがめませんね...
では明るい話題を。マニュファクチャラーズ・ポイントの連続獲得記録を2002年のモンテカルロ・ラリーから、通算「47」に伸ばしました。全戦ポイント獲得は、すでに3年連続。さて、どこまで伸ばせるか!?

SSトップタイム(14):ガルデマイスター[---]、クレスタ[---]

●第4戦「New Zealand」4/8-4/10:グラベル
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー307WRCD8M8
ソルベルグ/ミルズスバル インプレッサWRCD6M6
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ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D3M3
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11ヴァルンボルド/コネリーフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
ロマン・クレスタは、木曜午前中のシェイクダウンテストで激しくクラッシュ! マシンはロールゲージにまでダメージを負う激しさで、とても修理できないほどのために出場すらできませんでした。ドラ&コドラが無事だったのが不幸中の幸いでした。
トニ・ガルデマイスターは、最終SSでマルコ・マーティンに逆転されたものの、連続ポイント記録を伸ばす、という重圧を見事に結果に結び付けてくれました。

SSトップタイム(22):ガルデマイスター[---]、クレスタ[---]

●第5戦「Sardinia」4/29-5/1:グラベル
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
ソルベルグ/ミルズスバル インプレッサWRCD8M8
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー307WRCD6M6
・・・・・・・・・・・・・・・・
ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D4M4
クレスタ/トマネクフォード・フォーカス RS WRC 04D3M3
ヴァルンボルド/コネリーフォード・フォーカス RS WRC 04D2M−
初開催ということもあって、経験不足がいがめないフォードの2人のドライバーにも若干のアドバンテージになると思いきや、SS3まではアンソニー・ヴァルンボルドよりタイムが悪い始末(^^;
SS4はSS1の再走ということで、ようやくタイムを上げていきます。SS5でトニはサード・ベストをマーク!一気に暫定6位までジャンプアップ。
その後、レグ2最終SS(SS11)で油圧を失い暫定8位まで後退するも、翌レグ3のSS12でロマンとマークのフォーカス仲間を蹴散らして6位に躍進、その後SS14でハリ・ロバンペラの脱落で5位に上がり、そのままフィニッシュとなりました。
ロマンも、下位(ポイント圏境界あたり)をフラフラしていましたが、終わってみればトニのあと、6位でフィニッシュ♪ ヴァルンボルドもそれに続く7位でフィニッシュ。昨年のラリー・ジャパンでの8位を上回る自己最高位となりました。

SSトップタイム(17):ガルデマイスター[---]、クレスタ[---]

●第6戦「Cyprus」5/13-5/15:グラベル
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
ストール/ミノアーシトロエン・クサラWRCD8M--
マーティン/パークプジョー307WRCD6M6
H.ソルベルグ/メンケルドフォード・フォーカス RS WRC 04D5M--
ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D4M6
クレスタ/モズニーフォード・フォーカス RS WRC 04D3M5
4位のヘニング・ソルベルグ(兄ベルグ)は非ワークスノミネート。うーん、残念(^^;
ワークスの二人を従えての4位獲得はプライベーターとしては最高の出来では?しかし、スロットルのトラブルでマーティンにかわされるまでは3位を疾走していたことを考えると... 2位のストールもプライベーターで、今回はどうなっていたんでしょうか!?
ガルデマイスターもクレスタも、今回のラフ低速グラベルのコースにはトラブル続きで、思うように順位を上げることはできませんでした。しかし、リタイヤが続出する中でも完走を果たし、フォードに50戦連続獲得となるポイントをもたらしてくれたのは大きな収穫でした。

SSトップタイム(18):ガルデマイスター[11,16,18]、クレスタ[----]

●第7戦「Turkey」7/3-7/5:グラベル
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
ソルベルグ/ミルズスバル・インプレッサWRCD8M8
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー307WRCD6M6
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ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D3M3
クレスタ/モズニーフォード・フォーカス RS WRC 04D2M2
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ヴァルンボルド/オールフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
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11H.ソルベルグ/メンケルドフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
路面判断の誤りから、ソフトな足回りに悩まされ続けたフォード勢(タイヤはZパターン)。特にガルデマイスターはその魔物にはまり、遅れたタイムを挽回するためにアグレッシブな走りから逆にマシンは空回りしてタイムが伸びていかない。レグ2ではパンクでさらに足止め。SS13でマルコに逆転されてからはそのまま追いつけずに6位でした。

SSトップタイム(22):ガルデマイスター[---]、クレスタ[---]

●第8戦「Acropolis」6/24-6/26:グラベル
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D8M8
サインツ/マルティシトロエン・クサラWRCD6M6
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ヒルボネン/レンティネンフォード・フォーカス RS WRC 03D4M−
トニはSS2で2位にジャンプアップするも、その後は4位まで後退。しかしSS13で2位に浮上してからは、その座を明け渡すことなくそのままフィニッシュ。3位のカルロスがポジションキープの走りに徹したことも幸いしました。
ミッコ・ヒルボネンは、SS4で暫定1位になるなど、大暴れ。SS5で5位に落ちてからも、その順位を最後までキープ。自身久しぶりのポイントを獲得しました。ああ、ミッコがワークスノミネートだったら(^^;

SSトップタイム(19):ガルデマイスター[16]、クレスタ[---]、ヒルボネン[3,18,19]

●第9戦「Argentina」7/15-7/17:グラベル
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー307WRCD8M8
ソルベルグ/ミルズスバル インプレッサWRCD6M6
ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D5M5
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11クレスタ/モズニーフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
12ヴァルンボルド/オールフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
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14コンパンク/ボルタフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
トニは、SS5で4位になってからは、いつもの忍耐強い走りで、後ろからせまるロバンペラを抑え続けました。前半、これがポイント獲得圏ギリギリだったのが、ここにきてポディウムを狙える位置で発揮できていることに、これからの期待になりそうです。
ロマンは初めてのラリーということでとにかく完走が至上命題。とはいえ、せめてトップ8に入ってもらわなければ話しになりませんよね。
前回「ああ、ミッコがワークスノミネートだったら(^^;」と書いたら、やっぱり首脳部も同じ考えか、次回フィンランドはミッコがワークスノミネートされるとのこと。ワークスドライバーとしての経験値はミッコが数段上ですからね。
ちなみに14位のコンパンクはガルデマイスターと良く似たカラーリングで出場した地元ドライバー。外観は、ゼッケンが「15」なのと、スポンサーロゴがちょっと違うだけ。マシンはM−スポーツの中古再生マシン。
SSトップタイム(26):ガルデマイスター[19]、クレスタ[---]

●第10戦「Finland」8/4-8/7:グラベル
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー307WRCD10M10
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD8M8
マーティン/パークプジョー307WRCD6M6
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ヒルボネン/レンティネンフォード・フォーカス RS WRC 04D4M4
ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D3M3
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H.ソルベルグ/メンケルドフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
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23クレスタ/モズニーフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
前回にも記載の通りミッコがワークスノミネート。結果としては、これがズバリ!!トニを1つ上回る5位を獲得。期待にこたえると共に、フィンランド人ドライバーとして地元ラリーでの意地を見せた形となりました。
逆に、ワークスのエースドライバーでもあり、フィンランド人として地元でもあるトニは、ローブ、グロンホルム、マーティンのスピードについていけず、SS16で大きく遅れて7位まで順位を落とします。SS19で6位に。しかし5位のミッコとは1分以上の差がありそのままフィニッシュとなりました。
ちなみに、フィンランド人の意地、グロンホルムの優勝によってローブの連勝記録は「6」でストップ。

SSトップタイム(21):ガルデマイスター[17,18]、ヒルボネン[20]、クレスタ[---]

●第11戦「Deutschland」8/26-8/28:ターマック
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
デュバル/スミーツシトロエン・クサラWRCD8M8
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー307WRCD6M6
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クレスタ/トマネクフォード・フォーカス RS WRC 04D3M3
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17ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
トニはいつものスロースタート。SS7までは5位につけていたものの、SS8パンツァープラッテでトップと13分差の50位タイム。後はデータ取りのために走るような状況。最終順位は17位でした。
ロマンは得意のターマックで5位を走行していたもの、SS17でトップタイムを出したジジ・ガリに逆転を許し、6位止まりでした。

SSトップタイム(24):ガルデマイスター[---]、クレスタ[---]

●第12戦「Great Britain」9/16-9/18:グラベル
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ソルベルグ/ミルズスバル・インプレッサWRCD10M10
デュバル/スミーツシトロエン・クサラWRCD8M8
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD6M6
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クレスタ/トマネクフォード・フォーカス RS WRC 04D3M4
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M.ヒギンス/トーマスフォード・フォーカス RS WRC 03D2M2
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10H.ソルベルグ/メンケルドフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
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12ヴァルンボルド/オールフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
15ウィルソン/マーティンフォード・フォーカス RS WRC 02D−M−
みなさんご周知の通り、SS15マーガムパークにてマルコ・マーティンがドライブするプジョー307WRCがコースオフし立ち木に激突、コ・ドライバーのマイケル"ビーフ"パークが亡くなりました。
ラリーは、その後のSSを2つキャンセル。チームメイトのマーカス・グロンホルムはリタイヤを表明(プジョーがこのラリーからの撤退をしたため)。SS14で暫定トップに立っていたローブは、それによって2005年のドライバーズチャンピオンが確定しましたが、状況からそれをあえて避けて、最終サービスに2分の早着で2分のペナルティを受けることで順位を下げ、総合3位でフィニッシュしました。これにより、総合トップはペター・ソルベルグとなりました。
フォードは、といいますと、トニはレグ1最後のサービスで車両重量の最低重量規定に4kg足りないために失格。ロマンは入賞圏内にも入らない順位で低迷。しかし、トニの失格を受けてフォードの連続ポイント獲得記録を途絶えさせないようにチャージを敢行。SS14でようやく9位に。SS15では、マルコの事故とジジ・ガリの後退で7位まで順位を上げてそのままフィニッシュとなりました。
15位のウィルソンは、チームボス、マルコム・ウィルソンの息子、マシュー・ウィルソンです。

なお、このラリーではコリン・マクレーがシュコダからエントリー。しかもコ・ドライバーはニッキー・グリスト。結果は7位。ファビアWRCの戦闘力なら上出来か?それともブランクのあったコリンの速さに陰りが??ともあれシュコダの今季最上位を得たのは「さすがコリン」というのが正解かな。

改めて、マイケル・パーク氏のご冥福をお祈りいたします。

SSトップタイム(15):ガルデマイスター[---]、クレスタ[---]

●第13戦「Japan」9/30-10/2:グラベル
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
グロンホルム/ラウティアイネンプジョー307WRCD10M10
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD8M8
アトキンソン/マックニールスバル・インプレッサWRCD6M6
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ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D3M3
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クレスタ/トマネクフォード・フォーカス RS WRC 04D2M2
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12ヴァルンボルド/オールフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
もう、説明の必要もないくらいみなさんご周知のことでしょう(^^;

プジョーチームは全員が右手に喪章を着けての参戦。マシンにも左フェンダーからボンネットにかけて喪章の黒帯が入れられていました。
他のチームも「ビーフ」の愛称で親しまれていたマイケルを偲ぶステッカーをマシンやヘルメットに貼っていました。
グロンホルムのまさかの優勝は劇的なものでした。ペターの悲痛は見るに耐えないほどでしたが、これはマイケルの演出??結果は出なかったけれども、ジャパンではペターが最速なのは誰もが知っています。来年こそリベンジお願いしますよ!!

ここラリー・ジャパンで、セバスチャンはドライバーズタイトルを決定しました。

SSトップタイム(26):ガルデマイスター[---]、クレスタ[---]

●第14戦「Tour de Corse」10/21-10/23:ターマック
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D8M8
ソルベルグ/ミルズスバル インプレッサWRCD6M6
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クレスタ/トマネクフォード・フォーカス RS WRC 04D4M4
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12ヴァルンボルド/オールフォード・フォーカス RS WRC 04D−M−
フォーカスがWRCに登場してちょうど100戦目となる節目の戦い。昨年の優勝マシンのサスペンション・セッティングをベースにして挑んだトニが、得意とはいえないターマックで、ペターの追撃を振り切って2位表彰台を獲得しました。昨年型の、開発の止まったマシンでのこの順位はフォーカスという車のポテンシャルの高さを改めて示したといっていいでしょう。

ちなみに、このラリーではセバスチャンが全SSでベストタイムを叩き出しました。もちろん史上初。地元ラリーで見せてくれました。


SSトップタイム(19):ガルデマイスター[---]、クレスタ[---]

●第15戦「Catalunya」10/28-010/30:ターマック
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
ローブ/エレナシトロエン・クサラWRCD10M10
デュバル/スミーツシトロエン・クサラWRCD8M8
ヒルボネン/レンティネンフォード・フォーカス RS WRC 03D6M−
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クレスタ/トマネクフォード・フォーカス RS WRC 04D4M6
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ヴァルンボルド/オールフォード・フォーカス RS WRC 04D2M−
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14ガルデマイスター/ホンカネンフォード・フォーカス RS WRC 04D−M1
このタイプのフォーカスの最後となる戦い。トニはSS10で岩にぶつけてブレーキにトラブル。上位にワークス勢が少なかったこともあってかろうじて1ポイントを持ち帰るのが精一杯でした。
ミッコは自身初のポディウム獲得!しかも旧スペックの03フォーカス。最終のSS15ではトップタイムも出しています。

SSトップタイム(15):ガルデマイスター[---]、クレスタ[---]、ソラ[3]、ヒルボネン[15]

●第16戦「Australia」11/10-11/13:グラベル
順位ドライバー/コ・ドライバーマシンポイント
デュバル/スミーツシトロエン・クサラWRCD10M10
ロバンペラ/ピエティライネン三菱ランサーWRC 05D8M8
ストール/ミノアシトロエン・クサラWRCD4M−
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クレスタ/トマネクフォード・フォーカス RS WRC 06D3M4
ソラ/アミーゴフォード・フォーカス RS WRC 04D2M−
06フォーカスのデビュー戦。ちょっとした騒動がありました。
2イベント1エンジンのレギュレーションでは、このオーストラリアはジャパンとペアリングされているイベント。つまり、ジャパンで走ったマシンのエンジンを使う必要があるわけです。しかし「ワークスは最新ホモロゲのマシンを使用しなければならない」ので、06フォーカスは走らざるを得ない。もちろん、ホモロゲーションは旧マシンのエンジンではなく、ニューエンジンで認可されているんです。
この相反する状況で、本来ならば「2イベント1エンジンのレギュレーション違反でペナルティ1分」なのですが、FIAがホモロゲーション認可をしているという矛盾。結果として「30秒のペナルティ」が課せられることになりました。

トニ、ロマンの両名は、木曜日のシェイクダウンが06スペックの初ドライブ。慣れないマシンでラリーを戦うことになるのでした。しかし、今回の目的は勝つことではなく、あくまで実戦データを得ること。実際に走り出してみると、大きな初期トラブルもなく、最終日には両者がベストタイムを出すほど。残念ながらトニはウォーターポンプのベルトが破損する、というマイナートラブルで戦列を離れることになったものの、ロマンは6位完走。初戦としては上々といっていいでしょう。

SSトップタイム(15):ガルデマイスター[24]、クレスタ[26]、ソラ[---]

D:ドライバーズ
M:マニュファクチャラーズ
●年間ドライバーズポイント(トップ10)
順位ドライバーマシンポイント
セバスチャン・ローブシトロエン・クサラWRC127
ペター・ソルベルグスバル・インプレッサWRC71
マーカス・グロンホルムプジョー307WRC71
トニ・ガルデマイスターフォード・フォーカス RS WRC 0458
マルコ・マーティンプジョー307WRC53
フランソワ・デュバルシトロエン・クサラWRC47
ハリ・ロバンペラ三菱ランサーWRC 0539
ロマン・クレスタフォード・フォーカス RS WRC 0429
マンフレッド・ストールシトロエン・クサラWRC22
10ミッコ・ヒルボネンフォード・フォーカス RS WRC 03 他14

●年間マニュファクチャラーズポイント
順位ロゴマニュファクチャラーポイント
シトロエン(CITROEN SPORT)188
プジョー(MARLBORO PEUGEOT)135
フォード(FORD BP RALLYE SPORT)104
スバル(555 SUBARU WORLD RALLY TEAM)97
三菱モータースポーツ(MITSUBISI MOTOR SPORT)76
シュコダ(SKODA AUTO)21

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